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氏名 | 大嶋 重利 |
専門分野 | 超伝導マイクロ波エレクトロニクス、超伝導薄膜工学、超伝導物性 |
研究テーマ | 超伝導フィルタの設計・試作・評価
NMR検出コイルの設計・試作・評価
超伝導薄膜の作製技術の開発
イオン注入・基板装飾による人工ピンの導入
磁束量子観察 など。 |
出身地 | 群馬県前橋市 |
座右の銘 | ・叩けよ!さらば開かれん。
・人間到る処青山あり。
仕事も遊びも常に全力を尽くし、一寸のことではくよくよしないように努めることが私のモットーであり、人事を尽くして天命を待つ心境で暮らす。 |
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低温・超電導の魅力 |
超電導の魅力は、何といっても夢のある研究ができることである。今実現できていなくても、近い将来実現できる革新的な技術を自分の手で開発できることは、大きな喜びであり、夢でもある。また、超電導技術を利用しなければ絶対に実現不可能なデバイスの開発は、研究者冥利につきる。さらに、超電導技術は未だ未完の大器であり、企業ベースの研究が進んでいない数少ない研究分野である。大学での研究成果が世界を圧巻できる、それも魅力である。 |
研究成果・エピソード |
私は、超電導の基礎から応用まで幅広く研究をしてきたが、夢を実現するために最近では実用化デバイスの開発に力を入れている。今までの主な研究テーマは、①磁束量子観察②高温超電導薄膜の合成法の確立③種々の方法による人工ピンの導入とその膜のマイクロ波特性評価④超伝導薄膜のマイクロ波抵抗(表面抵抗)の測定、⑤フィルタやNMR用検出コイルの実用化研究、である。また、新しい実験装置も多く自作し研究に役立ててきた。 |
学会・若手研究者への メッセージ |
若いときは、自分の考えで研究を進め、且つ多くの人の意見を率直に聞くことに心がけて欲しい。主体的に装置を動かすと、装置のくせや不備が分かり、予想以上の結果を生み出すことができます。また、偏った解釈をしないように心がけることも重要です。できるだけ早く国際会議でオーラル発表をするように心がけて下さい。1回オーラル発表すれば、自信と度胸がつき、次回からの発表は問題なくこなせるようになります。ポスター発表は、外国の有名な先生・若手研究者と知遇を得る機会として捉え、上手く活用すべきです。名刺をいただいたら必ず資料を送るように。研究予算を獲得することは重要な課題であり、現在中々厳しい状況にあります。学会はその獲得にサポートできる有用な情報発信に努めて下さい。 |