太刀川 恭治 , 露木 達朗 , 林 裕貴 , 中田 光栄 (東海大);竹内 孝夫 (NIMS)
tacsuper*keyaki.cc.u-tokai.ac.jp
Abstract: 種々の組成のSn-Ta系合金を~780℃における原料粉末の溶融拡散により作製し、プレスにより板状にした。一方、Sn-Ti系合金板を、溶解、鋳造したインゴットからスライスして作製した。これらの合金板を厚さ90μmのシートに圧延し、市販のNbシートと重ねまきしてジェリーロール複合体を作製した。これらの複合体をシースに挿入して単芯線に線引後、熱処理を行って試料とした。Sn-Ta系シートでは、Ta粒子の分散がシートを強化し、またNb3Sn層の拡散生成の促進にも役立つことがわかった。一方、Sn-Ti系シートは大量生産が容易である。本製法では加工に中間焼鈍を必要とせず、さらに従来のブロンズ法線材より格段に優れた高磁界特性が得られる。本報告では、Sn-Ta系シート線材とSn-Ti系シート線材の比較、検討を行う。