佃 信児 , 川越 明史 大 , 住吉 文夫 （鹿児島大）；三戸 利行 , 力石 浩孝 , 辺見 努 , 馬場 智澄 （NIFS）；阿部 亮 , 中村 昭 （澁谷工業）；奥村 嘉賀男 , 久下 敦子 （テクノバ）；岩熊 成卓 （九大）
bt202048*ms.kagoshima-u.ac.jp
Abstract: 1MW， 1秒間の補償能力を持つ瞬低SMESに用いる伝導冷却型低温超伝導（LTS）パルスコイルの開発を、NEDOのプロジェクトとして行っている。これまでに、プロトタイプコイルとして100kJコイルを開発し、その優れた性能を実証している。今回は、1MJコイルの作製と試験、及びコイル内の伝熱特性の評価を行った。1MJコイルは100kJコイルと同じ設計手法に基づいて作製しているが、コイルサイズが大型化したことによってコイル内の伝熱特性が影響を受ける可能性がある。そこで本研究では、数値解析結果と冷却・励磁試験結果を比較することによって、1MJコイルの伝熱特性を評価した。まず、有限要素法解析ソフトANSYSを用いて1MJコイルの解析モデルを作成した。次に、このモデルを用いて、コイル内の温度分布の過渡解析を行った。この解析結果と1MJコイルの冷却・励磁試験結果を比較し、その結果から1MJコイルの伝熱特性について考察し報告する。