沖本 裕一 , 金 錫範 , 村瀬 暁 (岡山大);岡田 秀彦 (NIMS)
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Abstract: 排水処理システムの応用として超電導マグネットを用いた高勾配磁気分離法(HGMS:High Gradient Magnetic Separation)が注目されている.しかしながら,このHGMS法では微粒子及びイオンにおいては分離が困難である.そこでHGMS法では分離不可能な微粒子の分離法として磁気クロマトグラフィー法(MC:Magnetic Chromatography)を新しい磁気分離技術として提案されている.我々は、MC法による微粒子およびイオン分離に関する基礎研究として、流体力学と電磁気学に基づいた数値解析用プログラムの開発を行うとともに、同心円状の流路の上部及び下部に強磁性線(Co93%,Ni7%)を配置した磁気カラムを用いてMC実験を行っている。本研究では、MCの実験との比較による数値解析プログラムの有効性について検討し、また、微粒子およびイオンの分離を目的とする磁気カラムの最適設計を図るための数値計算を行ったのでその結果について報告する。