Abstract:　 我々は、非接触搬送装置として高温超電導バルク体を用いた三次元超電導アクチュエータの開発を行っている。開発する超電導アクチュエータは、固定子である2次元配列された電磁石群と移動子である高温超電導バルク体によって構成され、二次元配列された電磁石をそれぞれ個別に制御することによってバルク体の鉛直方向、水平方向への移動および回転を可能としている。今回、8極の電磁石を用いて、三次元超電導アクチュエータの基礎特性である浮上力特性、電磁石やバルク体の発生および捕捉磁場分布特性について検討した。また、空間的に離れた位置での浮上力について考察するため、電磁石上部の磁場分布特性についても検討を行った。さらに、アクチュエータの動作特性改良を目的としてキャップコアを用いる場合と、バルク体の中心部に穴を設けた場合についても同様に検討を行ったのでその結果について報告する。