木内 勝 , Hasan Mohammed N. , 小田部 荘司 , 松下 照男 (九工大);Muralidhar Miryala (SRL)
kiuchi*cse.kyutech.ac.jp
Abstract: NEG-123バルク超電導体にNEG-211相を3ないし10mol%、EG-211相を3ないし10mol%添加して臨界電流密度のピーク効果と不可逆磁界の変化を調べた。NEG-211相を7mol%添加した試料を除いて、添加とともにピーク臨界電流密度Jcpは増加し、不可逆磁界Biは減少した。このピンニングは添加によって生じたラメラ構造によるものと考えられ、ピーク効果の発祥はラメラ構造によるピンニングの下での磁束線の秩序-無秩序転移によるものと予想される。一方、そうしたピンニングによるにもかかわらずBiが減少するのはこの欠陥の周囲の近接効果によって超電導性が劣化しているためと考えられ、実際に添加による上部臨界磁界の減少が観測された。詳細は磁束クリープ・フローモデルを用いて議論する。