Abstract:　 これまで我々は窒素と酸素を混合させた２成分系人工空気の臨界点付近での熱輸送現象について調査を行ってきた。モル分率で窒素0.8、酸素0.2の人工空気について数値解析を行った結果、臨界点付近では熱拡散比の値が負となる可能性が高いことを昨年度春の本会議において報告した。これを実験的に確かめるため、単段の2チャンバーセルを作製し熱拡散比の測定を試みた。その結果、数値解析による予測どおり臨界点付近では熱拡散比の値が負となることが実験的に確認できた。当日はその実験結果について報告を行う。