中西 達尚 , 吉積 正晃 , 松田 潤子 , 中岡 晃一 , 鬼頭 豊 , 須藤 泰範 , 和泉 輝郎 , 山田 穣 , 塩原 融 （SRL）
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Abstract: トリフルオロ酢酸（TFA）塩を用いたYBa2Cu3O7-y（YBCO）の有機金属成膜法（MOD）は、高い臨界電流密度（Jc）が得られ、かつ高真空を必要としないプロセスであることから、比較的安価な作製方法として有望視されている。YBCO線材の実用化には、長尺化とともに低コスト化が必要である。そのためには、長尺において高特性を維持し、線材作製プロセスの高速化も重要となっている。これまでの研究で、YBCO原料溶液組成の検討がなされ、低Ba組成とすることで長尺においても高いJcが達成されている。本研究では、組成の異なる原料溶液を用い、溶液組成・YBCO膜組成とYBCOの結晶化熱処理（本焼）条件、YBCO膜組織、膜特性との関係を調べ、結晶成長機構の検討を行った。