高い断面アスペクト比のMgB2多芯テープ線材の開発2
―結合損失特性― 

Development of MgB2 multifilamentary tape with high aspect-ratio cross-sections
- Coupling loss properties -


福島 大和 , 川越 明史 , 住吉 文夫 (鹿児島大); 高橋 雅也 , 岡田 道哉 (日立) ; 柳 長門 , 三戸 利行(NIFS)
bt203090*ms.kagoshima-u.ac.jp
Abstract:  電力貯蔵装置用超伝導コイルの低損失化と高安定化の両立を目指して、高い断面アスペクト比をもつMgB2多芯テープ線材の開発を行っている。本線材は、MgB2/Nb/CuNi多芯丸線材を従来にないほど極めて高い断面アスペクト比まで圧延したものである。本線材は、アスペクト比が7程度の高い断面アスペクト比をもっており、導体幅広面に平行に磁界を印加した時に、交流損失が低減できる。今回は、開発した線材の結合損失の測定を行った。その結果、結合損失時定数は約0.01msと低損失になり、丸線の結合損失よりも約1/20に低減された。