Abstract: 超電導テープ線材の長尺化プロセスに際しては、Icが高い長尺の線材が安定して作製されることが要求されている。しかし現状では、ほんの数ミリにも満たない欠陥などにより、Icが低い箇所が発生し、長尺線材のEnd to endにおけるIcを低下させてしまう場合がある。本研究では、このようなIcが低い箇所を銀拡散接合技術などを用いて補修することで、End to end のIcを改善することに成功した。この技術で補修を行うと、銀層などの常電導部にも電流が流れるため、電圧は発生するが、その電圧は応用に際しては十分小さいことを確認した。なお本研究は、超電導応用基盤技術研究開発業務の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託により実施したものである。