33T-CSM用内挿REBCOコイルにおける遮蔽電流誘起応力・ひずみ数値解析:端面含浸の効果

A numerical study on Screening current-induced strain/stress in REBCO insert for 33T-CSM: Impact of edge impregnation


野島 渉平, 土屋 雄司, 長崎 陽, 津田 理, 淡路 智 (東北大); ARNAUD Badel  (Grenoble Alpes 大); ALEXANDRE Zampa (東京大)


Abstract:我々は,内挿REBCOコイルを用いた33T無冷媒超伝導マグネット(33T-CSM)の開発を進めている. REBCOコイルには,上下面のみを含浸する端面含浸パンケーキ構造が採用されており,通電時の最大フープ応力が低減されることが明らかになっている.一方,近年,強磁場マグネットの開発において,遮蔽電流誘起の応力・ひずみ(SCIS)が重要な課題である.先行研究では,完全含浸がSCISの低減に有効であることが示されているが,端面含浸がSCISに及ぼす影響については未解明である.そこで本研究では,33T-CSMにおける端面含浸のSCISへの影響を明らかにすることを目的とし,数値解析を行なった.当日は,異なる含浸方法を適用したREBCOコイルにおいて,通電電流および遮蔽電流によるフープひずみ分布を求め,定性的な比較を行った結果について報告する.