Superconducting magnetic bearings and motor rotor test equipment for use in pumps for cryogenic liquefied gases
寺尾 悠 (京大); 奥村 皐月, 淵野 修一郎 (東大)
Abstract:液体水素をはじめとした極低温液化ガスに使用されるポンプシステムとして、ポンプ用のモータを液化ガス中に浸漬させて使用するサブマージド方式を採用しているものが複数見られる。これらは、極低温ガスから見れば「熱源」であるため、可能な限り高効率であることが求められる。しかし、機械損(風損、摩擦損、etc. ...)は軸受部分等の機械的な接触が存在する限り最後まで減らすことが難しい類の損失である。
著者らは、これまでに超電導線材を積層させた積層超電導体と永久磁石を組み合わせた磁気浮上現象を利用した超電導磁気軸受を提案してきた。これを用いることで機械的な接触がなくなり、より高効率なポンプシステムの実現が期待できる。
本発表では、積層超電導体と複数のリング磁石を組み合わせた超電導磁気軸受の特性試験結果及び、これを用いて構築したモータ回転子の試験システムに関してその概要等を紹介する。
尚、本研究は公益財団法人東電記念財団の研究助成(基礎研究)により行われたものである。