グラファイト層間化合物CaC6のNa触媒によるバルク体合成と超伝導特性

Na-catalyzed synthesis of bulk graphite intercalation compound CaC6 and its superconducting properties


伊豫 彰, 藤久 裕司, 後藤 義人, 石田 茂之, 永崎 洋, 荻野 拓 (産総研); 川島 健司 (イムラ・ジャパン)


Abstract:グラファイト層間化合物CaC6は、比較的高い転移温度11.5Kを有する超伝導体である。CaC6はこれまで気相法や溶融塩法で合成されているものの、長時間(~1週間)の反応を要したり、収率が悪かったりと、応用に向けた研究の足枷となっている。我々は、Naを触媒として使用することで、CaC6の焼結バルク体試料を高速に合成する手法を開発した。講演では、Na触媒による合成法の詳細と合成されたCaC6試料の超電導特性について報告する。