高温超電導コイル圧縮時の可逆的臨界電流特性低下原因の究明

Investigation of reversible degradation of critical current characteristics during compression of high-temperature superconducting coils


大屋 正義, 村田 将一朗, 久保田 優志 (関西学院大); 三浦 英明, 小畑 慶人 (三菱電機)


Abstract:NEDO先導研究において、液体水素冷却高温超電導発電機の研究開発を行っている。液体水素で超電導界磁コイルを冷却し、蒸発したガスは常電導電機子を冷却した後に水素ガスタービンに送って発電するシステムを構築することで、液体水素の冷熱を活用したゼロエミッションな発電システムの実現を目指す。大型で高速回転する高温超電導界磁コイルの実用化に向けた課題の1つは、REBCO線材およびコイルの機械的な脆弱性である。遠心力によって発生する推定圧縮応力50MPaに対し、先行研究では10MPa程度から通電特性が可逆的に低下することが報告されており、原因の究明に取り組んだ結果について報告する。
この成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業(JPNP14004)の結果得られたものです。