「スケルトン・サイクロトロン」用REBCOコイルシステムの開発 (2024年春):1/2スケール実証用無絶縁REBCOコイルシステムの数値計算に基づく熱的過渡安定性解析・評価

Development of REBCO coil system for Skelton Cyclotron (Spring 2024) : Numerical analysis and evaluation of transient thermal Stability of a 1/2-scale demonstration no-insulation REBCO coil system


日浦 琢言, 石山 敦士 (早大); 野口 聡 (北大); 植田 浩史 (岡山大)


Abstract:標的α線核医学治療のためのα線放出RI(211At)製造用「高温超伝導スケルトン・サイクロトロン(HTS-SC)」の開発を進めている。本装置は、空芯の無絶縁REBCOコイルシステムのみにより粒子加速に必要な磁場を発生するという特徴を持つ。このコイルシステムは、等時性磁場発生用の大小円形同軸コイルとAVF発生用非円形セクターコイルから構成されている。今回は、複数の円形・非円形かつ同軸・非同軸の無絶縁REBCOコイルシステムを対象として、コイルの一部に局所的な劣化が生じたときのコイル間の磁気的相互作用と、各コイル内の過渡的な電流および温度分布を数値計算に基づいて解析・評価したので報告する。