高温超電導電磁力平衡ヘリカルコイル用試作巻線機の連続巻線試験

Continuous Winding Test of a Prototype Winding Machine for High-Temperature Superconducting Force-balanced Helical Coils


橋本 博正, 矢島 健大, 許 航, 野村 新一 (明治大); 仁田 旦三 (東大); 新冨 孝和 (KEK); 平野 直樹 (NIFS)


Abstract:本研究では、REBCO 線材を用いた電磁力平衡ヘリカルコイル(FBC)の製作技術の検討を進めている。FBC は、電磁力を大幅に低減させ、軽量化が期待できるコイルである。発表者らは、大半径 120 mm 、小半径 30 mm の 1T 級 FBC の開発を目標に、REBCO 線材に適応した小型巻線機開発を進めている。これまで、巻線機のゼロ点ならびに巻線位置の検出と補正制御に成功している。また、線材収納ボビンに改良を加えて線材をヘリカルコイルの軌道に応じて線材収納ボビンから送り出すことを検証できた。しかし、巻線に緩みが生じてしまい、その解決策として巻線張力を印加する機構の開発を進め、線材収納ボビンから送り出す際の巻線張力の定量的な評価を試みている。本発表では、REBCO 線材を模擬した幅 5 mm のステンレスリボン線を用いた連続巻線試験の結果を報告する。