BWR中のクラッド処理に対する磁気分離法の応用の可能性

Applicability of magnetic separation to CRUD processing in BWR decommissioning


西嶋 茂宏, 野村 直希, 三島 史人 (福井工大); 関根 智一 (ICUS)


Abstract:本研究では、沸騰水型軽水炉(BWR)の廃止措置におけるクラッド処理方法として磁気分離を検討した。原子炉容器や配管に残留する放射性物質を化学的に洗浄するシステムの除染は原子炉の廃止措置において不可欠なプロセスである。BWRの場合、クラッドの主成分はヘマタイトであり、その中に含まれるコバルト60や鉄59などが高い空間線量を引き起こす。そのためをシュウ酸で溶解・洗浄し、イオン交換樹脂で放射性同位体イオンを除去する。しかし、RIを吸着するイオン交換樹脂の体積は膨大になることが予想され、その体積を減らすことは重要な開発要素である。
そこで、イオン交換樹脂から放射性同位体イオンを遊離させ、強磁性吸着剤で吸着後、磁気的に除去するプロセスを放射性イオン交換樹脂の減容化として検討したので報告する。