超電導バルク磁石の磁気浮上と小型冷凍機を使った非接触撹拌の検討

Magnetic levitation of HTS bulk magnets and non-contact stirring using a small refrigerator


岡 徹雄 (芝浦工大); 関根 芸姸, 菊地 紘生, 青木 正智, 手呂内 拓人, 横山 和哉 (足利大); 坂井 直道 (芝浦工大); 加藤 好一 (佐竹マルチミクス); 逸見 智和 (サーマルブロック)


Abstract:着磁の必要がなく、外部磁場に反して磁気浮上するバルク磁石の応用が進展している。液体窒素の適用が大多数である中に、小型冷凍機を使った応用例がすでに示されている。バルク磁石の産業実装はその応用市場の規模によるが、磁気浮上を利用した非接触撹拌の分野では、一部は実用的に市販されている。近年の感染症対策の機運の中で、シングルユースと呼ばれる非侵襲の薬剤プロセスが注目され、今後の経済的な進展が期待される。本研究者らの製作による浮上対抗力は磁極から10 mmの浮上空間で10 Nを超える性能が得られており、これは実用レベルにあると評価され、非接触撹拌装置としての市場投入が期待できる。