REBCOテープ線を集合させた大電流容量導体の新しい健全性診断方法の開発2〜実験的検証〜

Development of a New Diagnostic Method for the Soundness of High-Current Capacity Conductors Assembled from REBCO Tapes: Part 2 -Experimental Verification


永田 秀輝, 玉利 優斗, 川越 明史 (鹿児島大); 平野 直樹 (NIFS)


Abstract:高温超伝導線材であるREBCO線材を数本から数十本ほど集合させ、大電流容量化した導体の開発が進められている。しかしながら、REBCO 集合導体では、機械的な要因による特性劣化の危険性がある。このため、集合導体化したことによる局所的な特性劣化の有無を調べることが重要である。そこで本研究では、鉄心マグネットを用いた磁化測定による健全性診断方法を提案している。その有効性を、試作した装置で実験的に検証した結果について報告する。今回使用したサンプルは、REBCOテープ線材10本を絶縁して積層した100mm長の導体である。1本の臨界電流は、液体窒素温度で110A、130Aの2種類とした。実験は液体窒素中で行った。その結果,測定装置のエラーレベルは,測定値の1~2桁以下にできること,臨界電流の差を測定結果の差として観測できていることがわかった。