Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (20) – Production status and test result of 7 m-long series production magnets
菅野 未知央, 鈴木 研人, 中本 建志, 池本 由希子, 岡田 尚起, 岡田 竜太郎, 荻津 透, 川又 弘史, 高橋 直人, 田中 賢一, 寺島 昭男 (KEK); 木戸 修一, 柳澤 正樹, 田原 大夢 (日立); 西 将汰 (神戸大); 木村 誠宏 (東大); 市原 直 (フューザック・テクノロジーズ); PEREZ Juan Carlos, TODESCO Ezio (CERN)
Abstract:CERN-LHC加速器では、積分ルミノシティを現行LHCの10倍以上である3000 fb-1まで向上させることを目指した高輝度アップグレード計画(HL-LHC)が進行中である。この目標の実現には、衝突点近傍の磁石システムの性能向上が不可欠であり、KEKはこの中でビーム分離超伝導双極磁石(D1磁石, MBXF)の開発を担当している。重要な要求性能は、150 mmの大コイル口径、35 T·mの積分磁場磁場(主双極磁場5.6 T, 温度1.9 K, 運転電流12 kA)、想定吸収線量25 MGyに対する耐放射線性などである。超伝導コイルにはNb-Tiが用いられている。日本の分担として7 m長の実証機磁石1台と実機磁石6台を物納貢献することになっており、現在、メーカーにおいて磁石製造が進められている。本講演では、実機磁石製造の状況と性能評価試験の結果について報告する。