Development of High-Power Superconducting Filtenna
武田 航太郎, 作間 啓太, 關谷 尚人 (山梨大)
Abstract:現在、マイクロ波送電のための高利得アンテナが求められている。超伝導パッチアンテナは常伝導パッチアンテナに比べて高Q値であるため利得は高いが、非常に狭帯域となる。そのため、アンテナ端部に集中する電流が増加し、耐電力特性が低くなる問題がある。超伝導パッチアンテナは一般的に円形や正方形の共振器が用いられ、形状による耐電力特性の向上も期待できず、超伝導パッチアンテナの耐電力特性の向上は限界を迎えている。そこで本研究では、超伝導パッチアンテナを広帯域化することで耐電力特性の向上を図るために、アンテナとフィルタを組み合わせた超伝導フィルテナを開発した。結果、超伝導フィルテナの帯域幅は超伝導パッチアンテナの9倍となり,超伝導フィルテナ端部の電流集中は超伝導パッチアンテナの2分の1となった。測定結果の詳細は当日報告する。