A Large Air-Gap Electric Resonance Coupling Wireless Power Transfer System Using High Quality Factor Superconducting Resonators
高橋 俊一, 作間 啓太, 關谷 尚人 (山梨大)
Abstract:電界共振結合方式無線電力伝送は金属に対し磁気誘導加熱を起こさないなどのメリットがあるが,磁界共振結合方式無線電力伝送に対して伝送距離が短い問題がある.この原因の一つとして共振器に使用するコイルにQ値の低いコイルが用いられていたことが考えられる.そこで,共振器に高周波用超伝導線材を使用してQ値を改善した高Q値超伝導共振器を開発し,これを電界共振結合方式無線電力伝送に用いることで伝送効率を改善して伝送距離の向上を図った.伝送効率の測定結果は銅の共振器同士を用いた際が伝送距離50 cmで81%なのに対して,高Q値超伝導共振器同士では100 cmで82%となり,伝送距離の改善を実証した.本研究は超伝導線材を電界共振結合方式無線電力伝送に用いた最初の研究である.