パルス電流を用いたREBCO線材におけるIcの磁場印加角度依存性測定手法の開発

Measurement of Field Angular Dependence of Ic in REBCO Tapes Using Pulsed Current


土屋 雄司 (東北大); Sourice Hugo, BADEL Arnaud (Grenoble Alpes 大); 水野 謙一郎 (MTL); 小濱 芳允 (東大); 淡路 智 (東北大)


Abstract:REBCO線材は物質固有の異方性を持つため、応用機器の設計に向けてIcの磁場依存性だけでなくIcの磁場印加角度依存性の測定が重要である。これまで強磁場センターでは、回転ステージと10 A級の直流電流を組み合わせたIc測定手法を提供してきた。しかし、REBCO線材の開発の進展にともない、Icの抑制のためにマイクロブリッジ加工を行ったとしても、より大きな電流容量が必要になってきている。直流大電流の通電は強磁場環境の限られた空間および冷却能力では困難であるため、我々がこれまで開発してきたパルス電流技術を用いて電流容量の増強を行なった。本発表では、将来的なREBCO素線のIcの磁場印加角度依存性測定に向けて、既存の回転プローブと100 A級のパルス電流源を組み合わせ、マイクロブリッジ加工したREBCO線材における低温強磁場中Ic測定手法の開発について報告する。