A MgB2 coil cooling model device – Modified thermosiphon loop to suppress thermal oscillation.
槙田 康博, 新冨 孝和 (KEK); 谷貝 剛, 猪俣 涼 (上智大); 駒込 敏弘 (前川); 平野 直樹 (NIFS); 濱島 高太郎 (東北大)
Abstract:水素利用推進の中で活用される超伝導磁石装置を目指して、液体水素で冷却されるMgB2超伝導コイル冷却モデル装置を作成し、実際に液体水素やヘリウムによる冷却励磁試験を実施した。開放型サーモサイフォン方式によって循環する液体水素やヘリウムを冷却源に、サーモサイフォン配管から純銅板の熱伝導を介してコイルを冷却するモデルとなっている。2021年に液体水素やヘリウムで冷却試験を実施した時は、コイルの冷却は確認できたものの、蒸発ガス量は1 Hz の周期で0 – 100 ℓ/minの振動をした。その原因は、蒸発ガス放出配管の分岐をサーモサイフォン配管の途中に設けてしまったことにある。今回、蒸発ガス放出配管の分岐を、定石通り貯液槽の上部(ガス層)からとるように改造し、液体ヘリウムで冷却試験を実施したところ、オシレーションは終息した。これらの試験結果を報告する。