SCSCケーブルの研究開発の進捗(2024年秋)(3):1本の超伝導線で構成したスパイラル導体で巻いたコイルの交流損失測定

Progress of R&D of SCSC cable in autumn 2024 (3): AC loss measurement of coils wound with spiral-coated-conductor cable


上垣 柊季, 曽我部 友輔 (京大); 福井 聡 (新潟大); 雨宮 尚之 (京大)


Abstract:円断面コアに多数の薄膜高温超伝導線をスパイラル状に巻き付けたスパイラル導体(SCSC ケーブル、CORC®ケーブル)は、大電流容量で任意方向に曲げやすい高温超伝導集合導体として注目されている。SCSC ケーブルで巻いたコイルは、CORC®ケーブルで巻いたコイルと比べて低交流損失になることが期待されており、我々は SCSC ケーブルで巻いたコイルの交流損失の評価を目指している。今回は第一段階として、超伝導線間の偏流を考慮しないで済むように 1 本の薄膜高温超伝導線で構成したスパイラル導体を用いて 26 ターンのコイルを作製した。本発表ではそのコイルの交流損失を測定した結果について報告する。