素線断面入熱と高精度温度検出を用いた大型ケーブル・イン・コンジット導体の素線配置計測システムの構築

Development of Strand Trace Measurement Inside Cable-In-Conduit Conductor Based On High Resolution Rising Temperature Detection Initiated by Selective Heating of Strand Cross Sections


谷貝 剛, 星野 壮太, 石田 道由 (上智大); 伴野 信哉 (NIMS); 宇藤 裕康, 坂本 宜照 (量研機構)


Abstract:多段撚りの1000本を超える素線を内包する大型ケーブル・イン・コンジット導体の素線配置は、撚り乱れや素線潰れを制御する事は不可能であり、撚りピッチやボイド率をある程度制御できても、詳細な内部構造を知ることができないため、導体完成後の機械的・電気的特性を予め推定する事は極めて困難である。本研究では、ITER TF導体の複雑な内部素線配置を計測するために、導体を10mm厚でスライスしたサンプルについて、素線断面に半田ごてを用いて入熱し、その反対側からサーミスタを用いて製作した温度計測プローブで温度上昇を検出することで、スライスした2次元断面内の素線配置計測を行っている。これを連続した10mm厚サンプルで繰り返して個々の素線断面座標をつないでいく事で、三次元素線軌道を明らかにできる。計測システム開発の現状について、測定結果とともに報告する。