Formation of Nb3Sn layer under high Sn diffusion driving force
浅井 航希, 谷貝 剛 （上智大）； 伴野 信哉 （NIMS）
Abstract:Nb3Sn線材における一般的な製法は，Nb/Cu–Sn拡散反応によるものであり、Sn拡散駆動力という点において、Sn拡散駆動力が低い場合（すなわちブロンズ法）と高い場合（チューブ法、PIT法、内部拡散法）に分けられる。Sn拡散駆動力は、Cu添加量と強い相関がある。本研究では，Sn−Cu内のCu含有率を10at%以下と極端に低くした試料を用い、Sn化学ポテンシャルの観点からNb3Sn層形成を議論するとともに、Sn化学ポテンシャルの制御を目的に、Sn−Cu合金中へのZn，Ge及びTi添加を行いその効果を観察した。