「スケルトン・サイクロトロン」用REBCOコイルシステムの開発(2023年春) :(その1)全体概要

Development of REBCO coil system for Skeleton Cyclotron (Spring 2023): (Part 1) Overview


石山 敦士, 熊谷 塁 (早大); 野口 聡 (北大); 植田 浩史 (岡山大); 渡部 智則 (中部電力); 吉田 潤 (住重); 長屋 重夫, 福田 光宏 (阪大)


Abstract:科研費(基盤研究S:18H05244)およびJST-OPERAプロジェクト「安心・安全・スマートな長寿社会実現のための高度な量子アプリケーション技術の創出」において、α線核医学治療のためのα線放出RI(211At)製造用「高温超伝導スケルトン・サイクロトロン(HTS-SC)」の開発を進めている。本装置では、空芯のREBCOコイルシステムのみで必要となる磁場を発生させることを目指している。鉄芯の磁化特性の非線形性を考慮する必要がないため、出力エネルギーを変化させることができ、PET用RI製造等への応用など多機能化が期待できる。まず(その1)として、HTS-SC用REBCOコイルシステム開発の2023年春時点での状況の概要を報告する。