The influence of composition on the properties for TFA-MOD La2-xBaxCuO4 films
海谷 真大, 大木元 勇貫, 鈴木 匠, 三浦 正志 (成蹊大)
Abstract:超伝導材料の臨界電流密度(Jc)を向上させることは臨界温度(Tc)を向上させることと同様に超伝導機器応用の可能性を広げる。近年、我々は銅酸化物超伝導体REBa2Cu3Oy(REBCO)薄膜や鉄系超伝導体BaFe2(As1-xPx)2 (Ba122:P)薄膜において、チューニングパラメータ制御による熱力学的アプローチと磁束ピン止め点導入によるピンニング力向上の融合によりJc特性を向上させることに成功した[1]。本研究では、30 K 程度のTcを有し異方性がREBCOやBa122:Pとは異なるLa2-xBaxCuO4(LBCO)に着目し、Ba組成がLBCO薄膜の結晶性や超伝導特性に及ぼす影響について検討した。当日は、異なるBa組成を有するLBCO薄膜のTc、上部臨界磁場(Hc2)、異方性(gH)等について詳細に報告する。
[1] M. Miura et al., NPG Asia Materials 14 (2022) 85.