LHC高輝度アップグレード用超伝導磁石の開発(17)- 7 m長実証機磁石励磁試験結果

Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (17) – Test results of 7-m long prototype magnet


鈴木 研人, 菅野 未知央, 中本 建志, 池本 由希子, 岡田 尚起, 岡田 竜太郎, 荻津 透, 川又 弘史, 田中 賢一, 高橋 直人, 寺島 明男 (KEK); 木村 誠宏 (東大)


Abstract:KEK ではLHC 高輝度化アップグレード計画において総入れ替えが進められている最終収束部磁石群に属するビーム分離双極超伝導磁石(D1)の開発、製造を担当している。D1磁石の機械長はおよそ7 mにも及び、運転温度1.9 Kにおいて定格電流12 kAにて2極磁場5.6 T(積分磁場換算で35 T・m)を発生させている。2021年6月から9月にかけて、D1実証機性能評価の一環として、KEKの縦型クライスタットにて励磁試験を実施した。本講演ではD1実証機のクエンチトレーニング、長尺クエンチ保護ヒーターの性能、及び磁場分布について結果を報告し、今後のD1実機試験の展望を述べる。