超良好均一度(±0.1ppm)を目指すシミング計算のMRI磁石を用いた試験と改良

Test of Shimming calculation with magnetic field interpolation to achieve very fine homogeneity of +/- 0.1 ppm using MRI magnet


阿部 充志, 佐々木 憲一, 荻津 透, 齊藤 直人, 三部 勉, 下村 浩一郎 (KEK); 飯沼 裕美 (茨城大); 多田 紘規 (名大); 小山 駿, 田中 陶冶 (東大)


Abstract:J-PARCで計画しているミューオン磁気能率、電気能率(g-2/EDM),およびミューオニウムの超微細構造(MuSEUM)の精密測定実験では、超伝導磁石を用いて非常に一様な磁場を必要とする。実験体積中で、±0.1 ppm以内の磁場変動に調整する必要があり、受動シミングを行う。鉄片配置による磁場調整である。計測磁場から鉄片配置を算出するシミング計算には、鉄片がほぼ磁気飽和していることを利用し、MRI用に開発した打ち切り特異値分解正則化を利用した計算手法を使う予定である。そこで、MuSEUM実験用に用意された再利用のMRI用磁石でシミング試行を通して、計算の改良と計算精度の確認を行い、実機でのシミングに適用できる見通しを得た。