Short circuit experiment of HTS tape conductor for Superconducting DC power transmission (SCDC)-3
山口 作太郎, 江口 実穂, 川合 修平, IVANOV Yury, 神田 昌枝, 斎藤 涼夫 (中部大); 二ノ宮 晃 (明治大学)
Abstract:送電ケーブルには負荷短絡や地絡時に短時間に大電流が流れる。短絡電流ピーク値は一般に定格電流の10倍以上になる。したがって、超電導ケーブルを使う場合にも同様な検討が必要であり、そのための基礎実験としてコンデンサバンクを作り、短時間大電流通電試験を継続している。
今までは臨界電流が200Aほどの線材に2 KA ~ 3 kAの電流を数ミリ秒から数十ミリ秒流して、その前後で臨界電流を測定することによって、線材へのダメージを見積もってきた。幸い短い時間であると、臨界電流の劣化はそれほど観測されなかった。このため、今回はBi2223線材とcoated conductorにより大きな電流を流して、その破壊試験を行った。その結果を述べる。