JT-60SA CSモジュール冷却試験におけるコイル内最大温度差の推定

Estimation of the maximum temperature difference in the coil during the JT-60SA CS module cool-down test


園田 翔梧, 中村 一也, 結縄 ことみ, 小林 倫香 (上智大); 福井 良磨, 村上 陽之, 濱田 一弥 (量研機構)


Abstract: JT-60SA CSモジュール冷却試験では,CSモジュールは室温から運転温度である4.5 Kまでヘリウムを用いて冷却された。
ITERのCS冷却動作中,コイルの機械的応力を制限するため,コイル内の最大温度差を50 K未満に維持する必要がある。JT-60SA CSモジュールにも同様の制約が採用されている。
 本研究では,先行研究のモデルを基に,CSモジュールの温度分布解析モデルを作成し,室温から80 KまでのCSモジュール冷却試験中のコイル内の最大温度差を調査した。その結果,コイル内の最大温度差は40 K近傍に保たれており,CSモジュールは安全に冷却されたことが示された。