An effect of OFC plates on the pulsed-field magnetization process for OFC-plates/MgB2-bulks stacking
吉田 智貴, 内藤 智之 (岩手大)
Abstract:MgB2超伝導体はバルク応用に適した材料であるが、比熱Cが小さく、熱的に不安定な材料である。そのため、超伝導バルクの着磁方法の一つであるパルス着磁(Pulsed-Field Magnetization, PFM)法には不向きである。我々の研究グループはMgB2リングバルクと無酸素銅板を積層し、リング内部に軟磁鉄Yokeを挿入した複合構造において、PFM法によるMgB2バルクの捕捉磁場としては最高の1.61 Tを達成した。Yokeが捕捉磁場向上に大きな影響を与えることは明白であるが、無酸素銅板の効果は明らかとなっていなかった。本研究では、有限要素法を用いて電磁界・温度の連成解析を行い、無酸素銅板が捕捉磁場特性に与える影響を明らかにした。