Development statuses of MgB2 applications in 20th anniversary of MgB2.
田中 秀樹, 児玉 一宗, 鈴木 孝明, 小瀧 博司, 藤田 晋士, 一木 洋太, 青木 学, 古賀 智之, 渡邊 洋之 (日立); 西島 元, 松本 明善 (NIMS); 山本 明 (KEK); 田中 博美, 岩佐 幸和 (MIT)
Abstract:MgB2線材はNbTi線材よりもJc-B-T特性の温度依存性が緩やかなため、MgB2磁石では①大きな温度マージンを設定することが可能である。これに中温域における金属材料の比熱の大きさが相まって、NbTi磁石と比べ数十倍のクエンチマージンを確保できる、すなわち一定レベルの発熱(交流損失)を許容できるため、②短時間での励消磁や③交流運転に適している。本報告では①の例としてクライストロン用磁石を、②の例として高速励磁MRI用磁石を紹介する。さらに、永久電流運転の一例として、Finger MRI用磁石の試験結果について述べる。