BaHfO3添加量及び成膜速度を変化させることによるREBa2Cu3Oy線材の巨視的ピンニング力の変化

Macroscopic pinning force of REBa2Cu3Oy Coated conductors with varying the amount of BaHfO3 and deposition rate


〇山本 拓実, 土屋 雄司, 吉田 隆(名大)


Abstract:REBa2Cu3Oy(RE=Y, Sm, Gd etc.)線材に、BaMO3(M=Sn, Hf, Zr etc.)等の人工ピンニングセンター(APC)を導入することにより磁場中臨界電流密度Jcの向上が報告されている。BMO形状は応用する温度・磁場に応じて変化するため大きさや数密度を制御する必要がある。そのため巨視的ピンニング力Fp(Jc×B)の向上が不可欠である。本研究ではBHOの体積分率に着目し、BHOの添加量(3, 5及び7 vol%)を変化させたREBCO線材をレーザー周波数20 Hzで作製し、77 Kよりも低温、高磁場中のFp向上を目的とした。その結果、BHOを5 vol%添加したREBCO線材では、3vol%添加したREBCO線材と比較して、65 K, 5 TでのFpがおよそ1.8倍向上していることが分かった。当日は、レーザー周波数100 Hzと成膜速度を変化して作製した線材についても報告する予定である。