Nb及びNb-Sn化合物を前駆体としたNb3Snバルク超伝導体の作製と磁束ピン止め特性

Fabrication and vortex pinning properties of Nb3Sn superconducting bulks using the precursors consisting of Nb and Nb-Sn compound


天瀬 洸太, 内藤 智之 (岩手大); 菊池 章弘 (NIMS)


Abstract:Nb3Sn超伝導体は高磁場でNb-Tiより高いJcのため実用の超電導マグネットなど線材において幅広く応用されている。一方でMgB2と比較して20 Tと高い上部臨界磁場を持つことからバルク磁石としてのポテンシャルが高いといえる。また、磁束ピン止めはNb3Snテープ線材を螺旋状シリンダーで4.2 Kにおいて2.24 Tの捕捉磁場が報告されており、テスラオーダーの磁場を捕捉できることが示唆されている。従って我々は、Nb及びNb-Sn化合物を前駆体としたバルク体の作製と超伝導特性を報告する。