横振動下における極低温液体の温度・圧力・蒸発量測定

Measurements of temperature, pressure and evaporation rate under horizontal vibration


北田 一輝, 武田 実, 前川 一真 (神戸大)


Abstract:本研究では、実験が難しい液体水素の代わりに液体窒素を用いて横振動実験を行い、周波数を1Hzで固定のまま、振幅(10, 8, 6, 4, 2, 0 mm)をパラメータとして、液体窒素の温度・圧力・蒸発量を測定した。実験は、大気圧下と蓄圧下における横振動を伴う蓄圧試験、および大気圧下における横振動を伴う開放試験の2種類とした。前者の試験結果より、液体窒素は加振により撹拌されて、液全体がほぼ一様な温度になるが、その後静置するとすぐに成層状態を形成することがわかった。液体ヘリウム、液体水素との違いについて考察した結果を報告する。