熱処理済みMgB2素線で製作した大容量導体で巻き線したパンケーキコイルの基礎特性

Basic characteristics of MgB2 pancake coil wound with Rutherford cable using reacted MgB2 wires


谷貝 剛, 高橋 雅史, 平 萌人, 高尾 智明 (上智大); 槙田 康博, 新冨 孝和 (KEK); 恩地 太紀, 富田 優 (鉄道総研); 平野 直樹 (NIFS); 駒込 敏弘, 塚田 謙一, 濱島 高太郎 (前川)


Abstract:MgB2素線を用いた大容量SMESコイルは、水素サプライチェーンの発展による液体水素貯蔵の普及によって、不安定な再生可能エネルギー由来の電力を安定化して低炭素化に寄与すると期待されている。本グループでは、これまで未熱処理線材を用いて大型コイルで標準的なワインド・アンド・リアクト法(W&R)、さらに導体化後に熱処理してコイル巻き線するリアクト・アンド・ワインド法(R&W)を適用して、大型化するコイルの最適な製造方法について考察してきた。今回はすでに熱処理されたMgB2線材からラザフォード導体、パンケーキコイル巻き線を行い、その基礎特性を測定したので報告する。