放電プラズマ焼結法によるCaKFe4As4超電導バルクの作製

Synthesis of CaKFe4As4 bulk superconductors using spark plasma sintering technique


石田 茂之, SUGALI Pavan Kumar Naik, 土屋 佳則, 馬渡 康徳, 吉田 良行, 伊豫 彰, 永崎 洋 (産総研); 神谷 良久, 川島 健司 (イムラ材研); 荻野 拓 (産総研)


Abstract:鉄系超電導体CaKFe4As4について、放電プラズマ焼結法を用いて超電導バルク試料を作製した。作製した直径10mmのCaKFe4As4バルクの相対密度は96%であり、放電プラズマ焼結法が鉄系超電導バルクの高密度化に有効であることが示された。またバルクを小片に切り出し、磁化法により臨界電流密度を評価したところ、4.2 K、5 T下で18000 A/cm2の値が得られた。微細組織観察からは結晶粒界に酸化物が析出していることが明らかになり、臨界電流特性の律速要因になっていると考えられる。