The influence of BaHfO3 nanorods on the Jc in magnetic field for Reel-to-Reel PLD EuBa2Cu3Oy coated conductors
高橋 洸, 宮田 健司, 三浦 正志 (成蹊大); 横江 大作, 加藤 丈晴 (JFCC); 衣斐 顕, 和泉 輝郎 (産総研)
Abstract:様々なグループでPulsed Laser Deposition(PLD)法REBa2Cu3Oy(REBCO)線材に、磁束ピンニング点としてBaHfO3(BHO)ナノロッドを導入することによって、磁場中臨界電流密度(Jc)が向上することが報告されている。我々は、産総研との共同でReel-to-Reel PLD(RTR-PLD)法で作製したEuBCO+BHO線材の磁場中Jc特性に関して研究を行っている。
本研究では、異なる添加量(0~5 vol.%)のBHOナノロッドを導入したRTR-PLD法EuBCO+BHO線材を作製し、それらが磁場中超伝導特性に及ぼす影響について検討した。その結果、3 vol.%BHOを導入したEuBCO線材は、77 K, 3 Tにおいて等方的かつ高いJc,min(=0.62 MA/cm2)と他の線材に比べて高い特性を得ることに成功した。当日は、導入量が超伝導相のc軸長、キャリア密度、臨界温度、ナノロッド形状、磁場中Jc特性に及ぼす影響について報告する予定である。