NbTi-Bi2223線の超伝導はんだ接合と電気抵抗測定

Superconducting Solder Joint of NbTi-Bi2223 Wires and Electrical Resistance Measurement


渋谷 直哉, 小林 賢介, 井上 和朗, 松本 凌, 内田 公, 西島 元, 竹屋 浩幸, 高野 義彦, 北口 仁 (NIMS)


Abstract:1020 MHz (24 T)級の核磁気共鳴装置(NMR)が開発されたが、NbTi(LTS)-Bi2223間などの超伝導接合技術が確立しておらず、永久電流運転ではなかった。さらに、1.3 GHz(30.5 T)級の次世代NMRも計画されており、永久電流モードを実現するための解決策の一つとして、LTS-Bi2223間の超伝導接合が必要である。本研究では、超伝導はんだ(Pb-Sn-Bi)を用いたin-situシース溶融法によるNbTi-Bi2223線の接合をおこなってきた。今回は、BiPbで覆われたNbTi線とBiPbSnで覆われたBi2223線を、互いのはんだ(BiPbとBiPbSn)同士で接続することによって、NbTi-Bi2223線の超電導接続を試みた。接合抵抗評価は、改良した装置を用いた減衰法によっておこなった。さらに、接続状態を調べるために、各接続端のI-V特性評価や接合断面を分析した。