断熱量子磁束パラメトロン回路の配置最適化と配線インダクタンス最適化による集積性の改善

Improved integration of adiabatic quantum-flux-parametron circuits by optimizing placement and wiring inductance


田中 智之, Ayala Christopher, 吉川 信行 (横浜国大)


Abstract:断熱量子磁束パラメトロン (AQFP) 回路は、極めて低消費な論理デバイスであり、最新のCMOS回路と比較して、5~6桁少ない電力で駆動できる。
 AQFP回路の信号伝搬距離は、線路中のインダクタンスによって制限され、長距離の伝搬にはリピータの挿入が必要になり、回路面積・レイテンシが増加する。
これまでに、遺伝的アルゴリズムを用いた論理ゲートの配置を変えることで、配線距離を短くする方法や、配線幅を動的に決定することで配線限界を延長する手法の検討を行ってきた。
 本発表では、論理ゲートの配置と配線幅の最適化を同時に行う方法について検討を行ったのでこれを発表する。