次世代ヘリカル型核融合実験装置への適用をめざした20 kA級HTS STARS導体開発の進展

Progress of the 20-kA-class HTS STARS conductor to be applied to the next-generation helical device


柳 長門, 寺﨑 義朗, 平野 直樹, 尾花 哲浩 (NIFS); 松永 信之介 (総研大); 三戸 利行, 田村 仁, 濱口 真司, 小野寺 優太, 宮澤 順一, 成嶋 吉朗, 高畑 一也 (NIFS); 伊藤 悟, 橋爪 秀利 (東北大)


Abstract:次世代のヘリカル型核融合装置用マグネットへの適用をめざして大電流容量の高温超伝導導体を開発している。そのうちのひとつがSTARS導体であり、REBCO線材を単純に積層して安定化銅ジャケットに収納し、外側をステンレスジャケットで補強した構造である。ヘリカル型核融合炉FFHRへの適用をめざして2005年から開発を始め100 kA級原理検証導体の試験を行ってきた。これを縮小して20 kA級実用導体としてサンプルを製作し、液体窒素(77 K)冷却・自己磁場下での試験を進めており、良好な結果を得ている。今後、ヘリウム冷却(20 K)・高磁場下における試験計画を進めるとともに、新たに内部電気絶縁を入れた導体サンプルも製作している。これらについて報告する。