JT-60SA超電導コイルのコミッショニング

Commissioning of Superconducting Magnets for JT-60SA


村上 陽之, 土屋 勝彦, 薄井 勝富, 関 秀一, 柏 好敏, 河野 勝己, 夏目 恭平, 福井 良磨, 濱田 一弥 (量研機構)


Abstract:JT-60SAは装置の組立が2020年3月に完了し、現在はファーストプラズマに向けたコミッショニングの作業を進めている。超電導コイルのコミッショニングでは、冷却前試験としてクエンチ検出用の高圧計測線の導通確認や、冷媒の温度計、圧力計、差圧計の動作確認およびコイル・給電機器の耐電圧試験を実施し異常のないことを確認した。冷却開始後は、コイルに20Aの電流を通電し、コイルの抵抗値変化および超伝導遷移温度の測定を実施する。4Kへの冷却が完了した後は、通電試験を計画しており、クエンチ検出システムの調整および、定格電流の通電や、接続抵抗測定、ACロス測定を実施し、問題なくプラズマ運転が行えることを確認する。発表では、クエンチ検出システムや温度測定などの計測系を中心にコミッショングの状況・結果について報告する。