リール式走査型ホール素子顕微鏡システムのマルチチャンネル化による長尺REBCOテープ線材の高速評価

High-speed Characterization of REBCO Coated Conductor Based on Reel-to-reel Scanning Hall-probe Microscopy with Multi-channel Measurement


井手 暁仁, 熊谷 征久, 呂 琳, 鈴木 匠, 東川 甲平 (九大); 平田 渉, 藤田 真司, 飯島 康裕 (フジクラ); 木須 隆暢 (九大)


Abstract:我々は、長尺REBCOテープ線材の局所臨界電流分布の評価手法としてリール式走査型ホール素子顕微鏡システム(RTR-SHPM)を開発してきた。本システムによれば、同線材の面内欠陥位置がわかるばかりか、応用上重要となる細線化線材ならびにマルチフィラメント加工線材までの評価が可能となる。一方で、センサの走査機構を有するために空間分解能を保った上での評価速度の向上に課題を抱えていた。本研究では、センサのマルチチャンネル化により、108 m/hという評価速度を達成したので報告する。

本研究は、科研費(JP16H02334)ならびにNEDO高温超電導実用化促進技術開発「高磁場コイル用超電導線材の生産性向上における連続非破壊高精度特性測定技術開発」の一環として行ったものである。