超良好均一度を目指すシミング法のMRI磁石を利用した可能性検討

Discussions on possibility of high accuracy shimming operation for ultra-homogeneity using MRI magnet


阿部 充志, 佐々木 憲一, 山口 博史, 荻津 透, 下村 浩一郎, 三部 勉, 齊藤 直人 (KEK); 田中 陶冶 (東大); 大金 千織, 齋藤 真慶, 杉田 萌, 柳井 京輔, 飯沼 裕美 (茨城大)


Abstract:J-PARCで計画しているミューオン磁気能率、電気能率(g-2/EDM, MuSEUM)の精密実験では、非常に均一な一様磁場が必要である。MuSEUM実験では0.5ppm(30cm球体内)以下であり、g-2/EDM実験では±0.1ppm(半径33cm, 3cm半径幅、10cm軸長のシリンダー体系)の均一度を考えている。そのために、今回、MuSEUM実験に利用予定のMRI磁石で高精度シミングを実行し、問題点を調べた。シミング鉄片の配置を計算するシミング計算には打ち切り特異値分解正則化を利用の計算手法を使った。その結果、鉄片の最小単位の大きさが、通常のMRI撮像用の磁石シミングに比べて、より小さな磁気モーメントを持つ鉄片(もしくは鉄以外の磁性体)を使う必要があることが解った。