パルス着磁したMg-Bバルク超伝導体からの磁場散逸現象

Magnetic Flux Dissipation from Mg-B Bulk Superconductors Activated by Pulsed Field


岡 徹雄 (芝浦工大); 横山 和哉 (足利大); 沖 隼光 (新潟大); 山中 健悟 (芝浦工大); 小川 純, 福井 聡 (新潟大); SCHEITER Juliane, HAESSLER Wolfgang (IFWドレスデン); DADIEL Longji, 坂井 直道, MIRYALA Muralidhar, 村上 雅人 (芝浦工大); NOUDEM Jacques (Notre Dame 大)


Abstract:Mg-B系のバルク超伝導体をパルス磁場で励磁した場合の磁場捕捉現象を実験的に調査し、侵入した磁束がフラックスジャンプによって試料から散逸する挙動を評価した。試料はホッププレスで合成し、無添加の試料とこれにチタンを添加した試料を比較した。実験では試料への磁束の進入の時間変化をホール素子によって詳細に測定した。最大で0.78Tの磁場捕捉が1.5Tの磁場印加により得られたが、頻繁なフラックスジャンプの偶発的な発生によってその捕捉磁場の散逸が見られ、その性能は大幅に減退した。その発生はTi添加により高印加磁場側にシフトすることが観測され、材料組成やその合成法によって改善される可能性を示した。