高臨界電流密度Nb3Sn 線材の開発

Development of high Jc Nb3Sn wires


川嶋 慎也, 川原田 喬夫 (神戸製鋼); 加藤 弘之, 村上 幸伸 (JASTEC); 菅野 未知央 (KEK); 小黒 英俊 (東海大); 淡路 智 (東北大)


Abstract:当社グループは、量産に適したNb3Sn線材として太刀川先生発明のブロンズ法を採用し15-16Wt%の高Sn濃度ブロンズ法Nb3Snの量産にいち早く成功した。さらにこの成果は高磁場NMRマグネットの開発や国際熱核融合実験炉(ITER)用コイル開発にも貢献している。加えて、23T以上の磁場を発生する1GHz級の超高磁場NMRマグネット向け線材としてTS-PIT法線材の開発を太刀川先生の協力も得ながら進め、実用的な特性を満足することを示した。近年当社グループは、次世代の大型加速器などへの適用をめざし、従来の開発で得られた成果を活用し、分散Sn法(DT法)Nb3Snの開発を行っている。