1970年代の超伝導材料開発と太刀川研究室の貢献

Contributions of Prof. Tachikawa’s Laboratory in the Superconducting Materials Development in the 1970’s


戸叶 一正 (NIMS)


Abstract:1960年代初頭から始まった実用超伝導線材の開発は、まずNb-Zr, Nb-Ti合金線材から始まり、1970年代に入ると替わってより特性が優れた化合物系の線材開発に主流が移行した。その先駆者となったのが太刀川恭治先生である。表面拡散法、複合化工法(ブロンズ法)、急冷法、in-situ法など数々の手法をあみだしV3Ga、Nb3Sn、V2(Hf,Zr)、Nb3Alなど数多くの線材を世に送り出した経緯をここでは紹介する。